みをつくし献立帖
髙田郁著
角川春樹事務所
第7弾まで発売されているみをつくしシリーズ。その中に掲載されているレシピと共に、シリーズのこぼれ話、書き下ろし短編まで収録されている。ファン必読の一冊。
みをつくし料理帖 は、料理屋で働いている 澪 を主人公にした江戸時代の小説である。
一話ごとに料理のレシピがついている。
そのレシピは美味しそうではあるが、なかなか手が込んだものなので、作ろうという気にはなれなかった。
唯一の例外が、胡瓜を使った「忍び瓜」。
簡単そうに思えたのでレシピ通り作ってみたのだが、う~ん。
愛情が足りなかったのか、イマイチであった。
この本によると、その「忍び瓜」は著者が3週間、朝昼晩3食作ってレシピを考えたのだという。
それを聞いたら、イマイチなどと言ってしまい申し訳なく思う。
もう一度、愛情込めて丁寧に作ってみよう。
この本は、「献立帖」というだけあって、美味しそうな写真と共にレシピが掲載されているのだが、それに加えて、こぼれ話や、澪と野江の幼い頃の書き下ろし短編まで収録されていて、ファンなら必読の一冊となっている。
面白かったのが、料理帖シリーズ が受験問題として出題されたという話。
問題文を送ってもらった作者が、「この時の澪の心情を答えなさい」という問題に悩んで、最後には鉛筆を放り出してしまったという。
作者も解けない問題に挑む受験生たちは大変だなぁ。
料理があまり得意ではない私でも作ってみようと思ったレシピが「はてなの飯」。
刺身用のカツオを生姜と一緒に甘辛く煮て、炊いたご飯に混ぜたものである。
生姜の味が効いていて、私にしては上手くできた・・・と思う。
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