理想の上司No.1 ⁉ 隠蔽捜査シリーズ第6弾。
警察官僚・竜崎が官僚らしからぬ魅力を発揮する隠蔽捜査シリーズの第6弾。
警視長・竜崎伸也。
原理・原則に則り、合理的が一番との信念を持つ。
人付き合いが苦手だが、なぜか皆に慕われている。
竜崎と周りとのやり取りが、ちぐはぐで面白い。
……
いくら言葉を連ねても、竜崎の魅力は読んだ人にしかわからないので、もうこれ以上は控えよう。
そんな竜崎が署長を務める大森署で「ストーカー対策チーム」が編成された。
その矢先、ストーカーの相談に来ていた女性が誘拐・略奪されたとの一報が飛び込んできた。
そして、相変わらずマイペースの竜崎がいつも通り収める話で、もう水戸黄門のようなマンネリと化している。
偉大なるマンネリである。
大好きなシリーズなので、このままマンネリを続けて欲しい。
いや、周りが何を言おうと竜崎はマンネリを続けるに違いないのだが。
※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~
前に「隠蔽捜査」のテレビドラマを観たことがあった。
やはり竜崎の魅力を映像で表現するのは難しいようで、伝えきれてないと感じた。
ただ、小説とは違うドラマの世界だと割りきって、それなりに楽しめた。
ドラマ以降初めてこのシリーズを読んだのだが、どうにもドラマの役者さんがちらついて困ってしまった。
変わり者の刑事・戸高の安田顕さんはイメージ通り、竜崎の幼なじみ・伊丹刑事部部長の古田新太さんはそれなりに横暴な感じが出ていたのだが、主人公の竜崎が杉本哲太さんというのはイメージと全く違ったのだ。
杉本哲太さんと言えば私の中では「あまちゃん」の大吉さん。
「あまちゃん」には古田新太さんも出演していたので、読書中、あまちゃんのイメージが溢れてきて困ってしまった。
好きなシリーズがドラマ化されるのは嬉しいが、弊害もあるのだなと感じた。
2016年11月25日金曜日
2013年9月29日日曜日
宰領: 隠蔽捜査5
今野敏著
新潮社
主人公は、四角四面の警察官僚。だけど、ちょっぴりお茶目でかわいいお方なの。
スピンオフ作品もある人気の隠匿捜査シリーズ。
このシリーズの魅力は、なんといってもキャリア警察官である主人公の竜崎にある。
私利私欲とは無縁、四角四面、原理原則を重んじ、人付き合いが苦手。
「変人」「唐変木」と言われている男。
職務に忠実で、保身や出世のために行動する警察官たちを横目に、上司になびくわけでもなく黙々と自分のやるべきことを合理的にこなしていく・・・
ああ、ダメだ。
かっこよくてお茶目でかわいくて素敵な人なのに、残念ながら私には彼の魅力を伝えられない。
今回の事件は・・・
降格人事により、キャリア官僚ながら現在は大森署の署長を務めている竜崎。
衆議院議員の牛丸が誘拐され、運転手が他殺体で発見された。
牛丸の車が発見されたのは大森署管内だが、誘拐犯が潜伏しているのは神奈川県内だとわかり、神奈川県警に協力を仰ぐことになった。
警視庁と神奈川県警が対立しようとも、上司の命令に逆らってでも、竜崎は事件解決に一番合理的だと思う方法を選択していく。
ノンキャリアの警官が突っかかってきても、カッとなるのではなく冷静にどうすればいいのか判断していく。
現在は降格人事のため署長をしている竜崎が、実はキャリア官僚で階級は警視長であり、刑事部長とは幼馴染みで同期の仲だとわかった時の、周りの驚く様子はとても痛快で何回読んでも面白い。
これは、水戸黄門が印籠を出したとき、浅見光彦の兄が警視監だとわかったときと同じだ。
今回はまさかの大どんでん返しもあり、シリーズ最高の作品ではないだろうか。
事件は独立しているため本作だけを読んでも楽しめると思うが、竜崎のキャラや生い立ちなどの説明がほとんど書かれていないため、未読の方はシリーズの最初から読むことをおすすめする。
※「転迷―隠蔽捜査4」のレビュー
新潮社
主人公は、四角四面の警察官僚。だけど、ちょっぴりお茶目でかわいいお方なの。
スピンオフ作品もある人気の隠匿捜査シリーズ。
このシリーズの魅力は、なんといってもキャリア警察官である主人公の竜崎にある。
私利私欲とは無縁、四角四面、原理原則を重んじ、人付き合いが苦手。
「変人」「唐変木」と言われている男。
職務に忠実で、保身や出世のために行動する警察官たちを横目に、上司になびくわけでもなく黙々と自分のやるべきことを合理的にこなしていく・・・
ああ、ダメだ。
かっこよくてお茶目でかわいくて素敵な人なのに、残念ながら私には彼の魅力を伝えられない。
今回の事件は・・・
降格人事により、キャリア官僚ながら現在は大森署の署長を務めている竜崎。
衆議院議員の牛丸が誘拐され、運転手が他殺体で発見された。
牛丸の車が発見されたのは大森署管内だが、誘拐犯が潜伏しているのは神奈川県内だとわかり、神奈川県警に協力を仰ぐことになった。
警視庁と神奈川県警が対立しようとも、上司の命令に逆らってでも、竜崎は事件解決に一番合理的だと思う方法を選択していく。
ノンキャリアの警官が突っかかってきても、カッとなるのではなく冷静にどうすればいいのか判断していく。
現在は降格人事のため署長をしている竜崎が、実はキャリア官僚で階級は警視長であり、刑事部長とは幼馴染みで同期の仲だとわかった時の、周りの驚く様子はとても痛快で何回読んでも面白い。
これは、水戸黄門が印籠を出したとき、浅見光彦の兄が警視監だとわかったときと同じだ。
今回はまさかの大どんでん返しもあり、シリーズ最高の作品ではないだろうか。
事件は独立しているため本作だけを読んでも楽しめると思うが、竜崎のキャラや生い立ちなどの説明がほとんど書かれていないため、未読の方はシリーズの最初から読むことをおすすめする。
※「転迷―隠蔽捜査4」のレビュー
2013年2月18日月曜日
確証
確証
今野敏著
双葉社
俺たち盗犯係には、確証と同じくらい大切なものがあるんだ。それは、盗人の気持ちを理解するということだ。
警視庁捜査第三課に所属している 荻尾 は、盗犯の捜査を担当している。
注目度の高い捜査一課と比べると地味ではあるが、長年コツコツと窃盗の捜査を続けてきた。
高級時計店に強盗が入ったその12時間後に、すぐそばの宝飾店から5000万円相当のネックレスのみ盗まれるという窃盗事件が起きた。
荻尾は、「この窃盗事件は強盗犯に向けてのメッセージだ、窃盗犯には窃盗犯のプライドがある」と主張するが、捜査一課には相手にされない。
果たして真相は・・・?
本書は、窃盗犯と長年向き合ってきた刑事にスポットを当てた警察小説である。
主人公の刑事・荻尾 は、地道な捜査で培った経験、頭の中に蓄積されている情報から職人のように事件を解決していく。
職人といえばこの小説にはプライドを持って仕事をしている人々が出てくる。
店の品に対して愛情を持っている宝飾店の店長、地道な作業を続けるベテラン鑑識係員。
犯人側にも自分の仕事ぶりにこだわる人々が出てくる。
盗みの技術を開発することに熱中している元窃盗犯は、車椅子のため現役を退いていてその技術を使用することはないが、想像の世界で盗みを働いているという。
そんな自分の仕事にこだわる人々の真摯な想いが伝わって来るような一冊だった。
今野敏著
双葉社
俺たち盗犯係には、確証と同じくらい大切なものがあるんだ。それは、盗人の気持ちを理解するということだ。
警視庁捜査第三課に所属している 荻尾 は、盗犯の捜査を担当している。
注目度の高い捜査一課と比べると地味ではあるが、長年コツコツと窃盗の捜査を続けてきた。
高級時計店に強盗が入ったその12時間後に、すぐそばの宝飾店から5000万円相当のネックレスのみ盗まれるという窃盗事件が起きた。
荻尾は、「この窃盗事件は強盗犯に向けてのメッセージだ、窃盗犯には窃盗犯のプライドがある」と主張するが、捜査一課には相手にされない。
果たして真相は・・・?
本書は、窃盗犯と長年向き合ってきた刑事にスポットを当てた警察小説である。
主人公の刑事・荻尾 は、地道な捜査で培った経験、頭の中に蓄積されている情報から職人のように事件を解決していく。
職人といえばこの小説にはプライドを持って仕事をしている人々が出てくる。
店の品に対して愛情を持っている宝飾店の店長、地道な作業を続けるベテラン鑑識係員。
犯人側にも自分の仕事ぶりにこだわる人々が出てくる。
盗みの技術を開発することに熱中している元窃盗犯は、車椅子のため現役を退いていてその技術を使用することはないが、想像の世界で盗みを働いているという。
そんな自分の仕事にこだわる人々の真摯な想いが伝わって来るような一冊だった。
2012年4月5日木曜日
隠匿捜査4 転迷
隠匿捜査4 転迷
今野敏著
新潮社
警察キャリア官僚・竜崎が活躍するシリーズの第5弾。ページをめくる手が止まらない!とぼけたカッコよさの竜崎に今回もスカッとする!!
今野敏氏によるシリーズ第5弾(スピンオフの3.5もある)
このシリーズは、吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞等を受賞している人気作品である。テレビドラマ化、舞台化もされている。
主人公は、息子の不祥事による降格人事で大森警察署署長をしているキャリア官僚の竜崎伸也。
殺人事件、ひき逃げ事件、連続放火事件、麻薬捜査と事件が重なり、てんてこ舞いの大森署。
そこに、厚労省・外務省の役人まで事件に口を出してくる。
署長である竜崎はそれをどうさばくのか?
今までの警察小説でありがちな現場の警官が活躍する小説とは違い、警察官僚が署内で采配を揮って事件を解決するというシリーズである。他の小説では、キャリアは保身に徹するイヤな奴というイメージがあるが、この竜崎はちょっと違う。
原理原則・合理性を重視し階級主義になびかない、真面目すぎてどこかとぼけた魅力のある主人公である。
そのため、「警察ふぜいが厚労省に勝てると思うな」等と面子にこだわる役人、役職や階級でしかものを考えられない周りの者たちと衝突してしまうのである。
そんな竜崎を戸惑いながら見ているうちに、敵対している者たちもいつしか味方になっていく・・・
というパターンのシリーズで、分かってはいても、どこまでも正しいことを愚直に貫こうとする竜崎の姿勢に胸がスカッとする。
小学校時代の同級生で竜崎をいじめていた同期の官僚・伊丹とのやり取りも、息が合っているんだか無いんだか、くすりとさせられる。
私の大好きなシリーズでもあるので、このまま定年などにならずにずっととぼけた味のある官僚のままでいて欲しい。永遠に年をとらないサザエさん一家のように。
今野敏著
新潮社
警察キャリア官僚・竜崎が活躍するシリーズの第5弾。ページをめくる手が止まらない!とぼけたカッコよさの竜崎に今回もスカッとする!!
今野敏氏によるシリーズ第5弾(スピンオフの3.5もある)
このシリーズは、吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞等を受賞している人気作品である。テレビドラマ化、舞台化もされている。
主人公は、息子の不祥事による降格人事で大森警察署署長をしているキャリア官僚の竜崎伸也。
殺人事件、ひき逃げ事件、連続放火事件、麻薬捜査と事件が重なり、てんてこ舞いの大森署。
そこに、厚労省・外務省の役人まで事件に口を出してくる。
署長である竜崎はそれをどうさばくのか?
今までの警察小説でありがちな現場の警官が活躍する小説とは違い、警察官僚が署内で采配を揮って事件を解決するというシリーズである。他の小説では、キャリアは保身に徹するイヤな奴というイメージがあるが、この竜崎はちょっと違う。
原理原則・合理性を重視し階級主義になびかない、真面目すぎてどこかとぼけた魅力のある主人公である。
そのため、「警察ふぜいが厚労省に勝てると思うな」等と面子にこだわる役人、役職や階級でしかものを考えられない周りの者たちと衝突してしまうのである。
そんな竜崎を戸惑いながら見ているうちに、敵対している者たちもいつしか味方になっていく・・・
というパターンのシリーズで、分かってはいても、どこまでも正しいことを愚直に貫こうとする竜崎の姿勢に胸がスカッとする。
小学校時代の同級生で竜崎をいじめていた同期の官僚・伊丹とのやり取りも、息が合っているんだか無いんだか、くすりとさせられる。
私の大好きなシリーズでもあるので、このまま定年などにならずにずっととぼけた味のある官僚のままでいて欲しい。永遠に年をとらないサザエさん一家のように。
2011年9月11日日曜日
化合
今野 敏著
講談社
今野敏お得意の警察内部小説。STシリーズの主人公・菊川の若かりし頃のお話。シリーズ未読でも全く問題なく楽しめます。
バブルがはじけた直後、板橋の公園で、刺殺体が発見された。
警視庁捜査一課の菊川は、所轄のベテラン刑事と組んで捜査にあたる。
被害者は、イベントサークルの主催者。
第一発見者が見た「黒っぽいスーツの男」
捜査本部には、珍しく検察官がはりついていた。
ベテラン刑事のやる気のなさにいらつきながらも、我慢する菊川。
エリート検事が、起訴を急ぐ。
果たして、犯人は?
特異なキャラが出てくるわけでも、事件が次から次へと起こるわけでもなく、
話は静かに進んでいくが、なぜかどんどん引き込まれていく。
まるで、自分も捜査本部の一員でなったかのように、菊川と一緒に、
理不尽な上司にいらだったり、あきれたり、感心したり・・・
臨場感たっぷりの警察内部。
そこが、著者の魅力なんだと思う。
当たり外れのない安定感。
一文一文が短く、会話文が多く、読みやすい文章。
読後感もすっきりしている。
また、次回作も読みたくなるような作品だった。
本当の警察もこんななのかな?と想像する。
著者は、元警察官かと思いきやレコード会社勤務だったという。
(今、レコードって死語だけど、レコード会社のことはCD会社とは言わない気がする。)
どうやって、考えるんだろ?
すごい。
内緒の話
面白かったけど、突っ込みながら読んでしまうひねくれ者の私。
著者はパターンがいつも一緒。
主人公と、理不尽な上司 表現力が乏しい。
「菊川は、そう思っていた。」 「菊川は、そう感じていた。」 って文が何回出てきたか 。
でも、結局この著者の本をまた読むんだろうなと思う
2011年8月9日火曜日
エチュード
今野 敏著
中央公論新社
渋谷の繁華街で通り魔事件が起きる。そばの交番の警察官たちが、犯人だと名指しされた男を現行犯逮捕。しかし、犯人取り押さえに協力した男は姿を消す。
同じ事件が新宿でも起きる。美女の心理調査官が登場し、プロファイリングしていくが・・・
一気に読める警察小説でした。この人の文章は、一文がものすごく短くて簡潔。そこが読みやすさの一因では?今野の小説に、女が出てくるのは珍しい。そして、プロファイリングというのも初めて。なかなか碓氷刑事といいコンビで、続編もできそう。通勤電車で読むのに最適。
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