先生、モモンガの風呂に入ってください!
小林朋道著
築地書館
先生は、モモンガがウジャウジャいるお風呂に入ったのだろうか?「先生」シリーズ第6弾!!
鳥取環境大学の教授である「先生」が書いたシリーズ第1弾 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』の次に読んだのがこの第6弾。
続き物ではないので飛ばして読んでも大丈夫だったが、できれば順番に読んだ方がいいのだろう。
今回も先生は動物が絡む様々な事件に遭遇する、いや、事件を引き起こすのである。
一人で行った「雪が降り積もった、人里離れた山中のコウモリ洞窟の奥、漆黒の闇の底に広がる地底湖」で、水の中を動く大きな影を発見する。
そんな何が起きてもおかしくないような状況で、裸足になり水の中へ入って影の正体を探る先生。
「海の生き物から1種類選んでその動物の専門家になろう」という授業で、学生たちより熱中する先生。
小学校の夏休みの自由研究のテーマに「白と茶色の縞々のハチの巣」を選び、刺されながらも果敢に解明した若き日の小林少年。
そんな個性的な先生のもとに集まる学生さん達も、また個性的だ。
こともなげにヘビを腕に巻いて「獲ってきました」と先生に突きだす女子学生。
ヒキガエルと間近で見つめ合い、満面の笑みを浮かべる女子学生。
学生たちも本当に生き物が好きそうで、目を輝かして先生のお話に聞き入っている姿が目に浮かぶ。
先生が学生たちと行う実験の数々は、本当に楽しそう。
「チビタコ太郎」と命名されたタコの水槽の背景に、白い紙・黒い紙を交互にかざし、素早い体色変化を見るなんて、楽しそうでやってみたいではないか。
そして先生は、大学近くにあるニホンモモンガが棲む森を守るため、「モモンガプロジェクト」を立ち上げたという。
こんな楽しい先生と一緒に学べる学生たちを羨ましく思いつつ、「モモンガプロジェクト」の成功を祈りたい。
「モモンガプロジェクト」ホームページ
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