生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント
西原理恵子著
文藝春秋
サイバラが人生相談の回答者に! ズバッと回答してすっきりすると思ったら、志麻子姐さんが乱入してくるから・・・
「サイバラが新書で登場」という広告を見て迷わず購入してしまった一冊。
これは悩める仔羊たちのお悩みにサイバラがズバッと回答するという人生相談の本である。
「仕事編」「家庭編」「男と女編」「性格編」「トラブル編」と5章からなり、60の相談に乗っている。
その他「創作意欲が低下気味で」(綾辻行人さん51歳)、「夫婦仲がいいのですが、これでいいのでしょうか」(伊藤理佐さん42歳)、しりあがり寿さん、重松清さん、角田光代さんの相談にまで乗るというサービス精神満点のサイバラなのだ。
「どう考えても向いてない部署に異動になってしまいました。」
---会社にどうにかしてもらおう、周りにどうにかしてもらおうじゃなくて、自分で動かないと。
「夫が脱サラして田舎で蕎麦屋をしたいと言い出した。」
----あっぶねー。客来ないよ。人いないから。
イヤな姑は「そのうち死ぬから放っておけ。」など、苦労人であり現実主義者のサイバラがズバッと指摘し、その中にも優しさが見え隠れする、さすがサイバラと思うような回答が続く。
と思っていたら、岩井志麻子姐さんの登場場面では、一転雰囲気が変わる。
・志麻子ちゃんのところにはツワモノが「頼もう!」ってやってくる。
・志麻子ちゃんの携帯にはどんな禍々しいものが入っているか・・・
これ以上詳しくは書けませんが。
また、一貫して「子供の教育は何より重要だ」というサイバラには諸手を挙げて賛成する。
子供や弱者には優しいが、なまっちょろい考えを持つ人には厳しい回答が小気味いい。
見栄を張らない、飾らない自然体、そして逞しい生活力。
そんな生き方ができるサイバラは逞しいなぁ、凄いなぁと憧れる。
しかし、一見楽なようであるその生き方は、実はとても体力が必要な生き方なのだろうとも思う。
周りに同調し波風立てないように生きているおとなしい日本人の中では、浮いてしまう事も多々あるのではないか。
私自身も見習いたいと思う部分も、それはサイバラだからできるのだと思う部分もたくさんあったが、
「生きるヒント」にはなるだろう。
2012年8月15日水曜日
2011年8月16日火曜日
この世でいちばん大事な「カネ」の話
西原理恵子著
角川文庫
生まれ育った高知の漁村での生活・大学受験の日に自殺した義父・予備校時代から始めたイラストの売り込み・麻雀やFXにはまった話・・・等、彼女の半生を「カネ」に絡めて駆け足で綴ったエッセイ。子供たちへのメッセージにもなっている。
一気に読んでしまった。週刊新潮の連載は毎週読んでいるけれど、本を読むのはこれが初めて。
過去の壮絶な体験も、うすうすしか知らなかった。
1964年生まれでこんな幼少期を過ごしていたなんて。・・・強くなれるよね。
1966年生まれの酒井順子と思わず比較してしまった。
ぜひ、対談してほしい。
でも、「自分で働いてお金を稼ぐことが大切」と説いているけど、その大切なお金をギャンブルやFXで、湯水のごとく消費してなかった?
そんな経験に裏打ちされて、余計説得力があるのかも。
学者が、貧困の連鎖を断ち切るためにはとか言うよりも、この人に、体験に基づいて語ってもらう方が納得する。
彼女の他の本ももっと読みたくなった。
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