2011年11月28日月曜日

魔女のサマーキャンプ

魔女のサマーキャンプ
サラ・ムリノフスキ著
今泉敦子訳

思春期の娘の気持ちがわからない、そんな悩めるお父さん。この本を読むと少しは少女の気持ちがわかる・・・?かもしれませんよ。



魔法的ハイスクール・ファンタジー第3弾。
明るくドジなレイチェルはミドルティーン。
母・妹に次いで自分も魔女であることがわかったからもう有頂天。
この夏、妹のミリと共にサマーキャンプに行くことになった。
魔女だし、大好きなラフも一緒だし、今年の夏は最高の夏になるはず・・・だったが、
性悪女も登場し、色々な災難がレイチェルを襲う。大丈夫か?レイチェル。

そそっかしく、あわてん坊のレイチェルは魔女だとわかったばかり。
自分で魔力を制御できないくせに、どんどん使ってしまう。
自分の棚に荷物を整頓して入れるとき、「服の並びはまるでギャップ」と言ってしまう。
ギャップのお店のようにきれいに並んだはいいが、サイズはベビー・キッズ・メンズとばらばら。
寝起きのぐちゃぐちゃの髪を直そうと、「いますぐまっすぐになれ」というと、
まっすぐになったはいいが、やまあらしのように直立してしまう。

あぁ、もうレイチェルったら、もう少し落ち着いて。
ダメダメそんなことしたら。
ほらね、だから言わんこっちゃない。
読んでいるとだんだん保護者の気分になってくる。

そんな無鉄砲なレイチェルにもピンチが訪れる。
辛いピンチを自分の力で乗り越え少しずつ大人になっていく・・・たぶん。

思い起こせば、自己中心で怖いもの知らずだった10代。
恥ずかしくも、甘酸っぱい想い出。
消し去りたい過去(私だけ?)
もし、その頃に突然魔法が使えると知ったら、私だって調子に乗って自分の都合のいいように魔法をかけていたと思う。
誰もが通り過ぎてきたあの頃を思い出させてくれる本だった。

アメリカのサマーキャンプの様子も楽しそうでよかった。
日本の子供たちは塾の夏期講習なのに。


でも、次回はもうちょっと思慮深くなろうね、レイチェル!

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