気にしない技術
香山リカ著
PHP新書
精神科医の香山リカ氏が書いた気にしないためにはどうすればいいのかを具体例と共に示した本
今まで全くこういった自己啓発系の本は読んできませんでした。
興味がわかなかったのもあるけれど、自分自身を見直すとか内面を見つめるとかは苦手だから。
というより、怖かったのかもしれません。
なので、ディープな精神論の本より、もっと気軽に読めそうなこの本を選びました。
著者も気軽にさらっと書いているなと窺える内容なので、読み手側も気軽に読めました。
実際「気にしない技術」があったら誰も苦労しないだろうし。
サクサク読めるのですが、途中でなるほどと思う場面も多々ありました。
たくさんの経験・具体例が示されているので、読む人ごとになるほどの個所が違うのだろうなと思います。
頑張らなくていい
目標は小さくアバウトでいい
責任感は強ければいいわけでもない
ネガティブ思考のままでいい
テキトーでいい
人づき合いが悪くてもいい
要するにありのままでいいんですね。
私が一番なるほどと思ったのは、「自分が話さなくてもコミュニケーションはとれる」でした。
相手に一方的にしゃべらせて、ひたすら相手の言葉をオウム返しにしながら、あまり感情を込めずに聞く
・・・相手に大変失礼な態度ですけど、相手は十分しゃべったから気分がよくなるわけで。
すごくわかります。
実際、今日も3時間占いの話をし続けたおばさまがいました。私は苦痛だったのですが、仕方なく聞いていました。口を挟もうにもあの口撃には対抗できませんでした。
でも、おばさまは大変すっきり気分がよろしかったようで。
あと、自分でも反省したことは「誰かの発言や行動に対して、ほぼ自動的に自分の感情の針をマイナス方向に動かしてしまう人が増えている」という個所でした。
「どうせこう言うつもりなんだろう」と悪い方に早合点してしまう・・・心当たりあります。
気をつけなければ。
「最近太った?」と言われたら「私のナイスバディに嫉妬してるんだな」と考えればいいのかな?
著者の意図とはずれているかもしれませんが。
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