2011年9月26日月曜日

されど彼らが人生 新忘れられた日本人Ⅲ

されど彼らが人生
佐野 眞一著
毎日新聞社

40人以上の様々な人生を駆け足で描いた作品。鳩山一族・細木和子・元ヤクザのもずく養殖業者・・・有名無名な人たちの人間模様が50話。



沖縄にお金持ちの軍用地主がいるという。
反戦地主ではなく、土地を米軍に貸している。
賃料だけで、年20億は下らないって。
不労所得がそんな金額。
夢のようだけど、基地反対派の多い沖縄では暮らしにくいのだろう。

バブル期の大阪料亭の女将「尾上縫」IQ84しかなかったって。
算数は、引き算が少しできる程度。
そんなんで、証券マン・銀行マンをかしずかせていたなんて。
金融マンにいいように操られていたんだろう。

そのほか、ダイソーの創業者・代ゼミ創設者・鈴木俊一・・・など、
著者が今まで資料やインタビューで出会った人たちのちょっとした興味深い話が
50話もあってお得感あり。

特に、小泉純一郎の元義兄は、窃盗を繰り返しているという話は、よく調べたなと
思った。

ただ、もともと週刊誌に連載したものをまとめた本という性質上、1話1話が短いのは
仕方のないことか。

もっとこの人のこと知りたいと思うような、一癖も二癖もあるような、強烈な人ばかり。

内緒の話
著者の本は結構読んでいるからか、過去に読んだことのある話がたくさん。 あと、「桑田佳祐とサザンオールスターズの音楽は観客におもねっていて前々から嫌いだったので」とか、細木和子の章で、「あの女はなぜあんなにエラソーにふるまっていられたのか。」とか、私情丸出しの文章がたくさんあって、ちょっとなぁ、と思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿

閲覧ありがとうございます。コメントしてくださったらうれしいです。