2011年9月1日木曜日

心星ひとつ  みをつくし料理帖

心星ひとつ  みをつくし料理帖
高田 郁著
角川春樹事務所




シリーズの第6弾。

幼い頃両親を失い、大坂の料理屋で奉公していた澪。
今は、江戸の「つる家」の料理人。
店主・大坂時代のご寮さん・隣人など、みんないい人ばかりが出てくる物語。

正直、読みやすいし、文庫本で安いし、と軽い気持ちでこのシリーズを読み始めた私。
料理を作る過程や、食べてる人の描写が好きで読んでいた。食いしん坊だから?

ストーリー的には、いつもいい人多すぎっと、ちょっと斜に構えて読んでいたかも。

それが、今回は違った。

夢中で読んでしまった。

静かな、ほっこり系のお話と思っていたのに、大きく動いた。

坂村堂の意外な出自が明らかになったり、失敗作があったり(個人的には、失敗もなくちゃと
大歓迎)・・・

それから、大きな選択を迫られる場面が二つも!!

これからどうなるのだろうと、初めて次回作を早く読みたいと思ってしまった。

今回から瓦版が付いていたが、それによると1年に2冊執筆するのが限度って。
それはそうだろうとうなづけた。
時代考証も必要だろうし、レシピを考え、作ってみないと書けないでしょう。

澪がていねいに作る料理をいつも食べてみたい、近くに「つる家」があったらいいな。と思う。

自分で作ろうとも思うのだけれど、レシピを見ていつも挫折してしまう。

でも、今回の豆腐丼と大根の油焼きなら、私でも作れるかも。

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