2012年11月15日木曜日

自由でいるための仕事術

自由でいるための仕事術
森永博志著
本の雑誌社

好きなことを仕事にし、自由に生きる・・・そんな素敵な男性たちが登場する一冊。



本書は、楽器製作者・ステンドグラス製作者・バーガーマン(ハンバーガー料理人)など、12人の男性の働き方・生き方について著者がインタビューした一冊である。
三浦しをんさんの「ふむふむ―おしえて、お仕事!」は、好きな事を仕事にしている16人の女性たちが掲載されていたが、こちらは男性たちがときに熱く仕事について語っている。

祖父の代からの立川印刷所を引き継ぎ、地元・立川の写真集に衝撃を受けたことから、地元に根付いた写真集やフリーペーパーを発行している印刷所経営者。

人と付き合わず、一日中作業場で一人ミシンを踏みながらひたすらパッチワークに没頭しているパッチワーク職人。

宮大工の棟梁として寺社などの建築を請負いながら、スケートボードの製作販売もしている方は、木に触れるのが何より好きだという。

100年前のアメリカに魅せられて、当時の広告の絵や文字の雰囲気で看板を制作しているNUTSさんは、趣味でもやっぱり100年前のNYの店の看板を制作している。

など、どなたも紆余曲折しながら好きな事を見つけ、努力を重ねてきた。
回り道をしながらも今の仕事に就いた彼らは、その回り道も「無駄ではなかった」「今につながる」のだという。

「いいものを作りたい」
「人に喜んでもらいたい」
「本当の仕事は学校じゃ習えないものだ」

そうつぶやく彼ら。
自由に生き、自分の仕事に本気で夢中になっているやんちゃな少年のような彼ら。
そんな彼らはとても魅力的でカッコいい。(写真は掲載されていないが)

しかし、好きな事を仕事にできたらいいなとは憧れるが、現実的には生活していくだけのお金を稼ぐのは難しい。

私の好きなことといったら、ダンス・読書・食べること。
ダンスはレッスンについていくのが精一杯。
読書は読みたいものを気ままに読んでいる。
食べることは好きだが、繊細な味の違いなんてわからない。
残念ながら、そのどれもが仕事には結びつきそうにないなぁ。

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