2012年6月1日金曜日

ここはボツコニアン

ここはボツコニアン
宮部みゆき著
集英社


RPGを本にした一冊。ゲーム好きの宮部みゆき氏が楽しみながら書いたのだろうと想像できる。



ここはボツコニアン。
本物の世界から日々吐き出される「ボツネタ」が集まり、積み重なって成り立っている。
双子のピノとピピは、12歳の誕生日の朝、長靴の戦士に選ばれた。
そして、この世界を本物の世界にするために冒険の旅に出たのである-----。
宮部みゆきさんの新刊が出たと知り、とりあえず図書館に予約入れた。
いつもなら宮部さんの本はだいぶ待つのに、今回はすぐに順番が回ってきた。
なんと、ゲーム好きの宮部さん、自分でRPGをそのまま物語にしてしまったのだ。
(そういう本だと全く知らずに手に取った私も私だが)

【RPG】各自に割り当てられたキャラクターを操作し、お互いに協力しあい、架空の状況下にて与えられる試練(冒険、難題、探索、戦闘など)を乗り越えて目的の達成を目指すゲームの一種。(Wikipediaより抜粋)
恥ずかしいのでここだけの話にして欲しいのだが、私はRPGが好きであった。
ただ、オンライン・通信となると途端に冷めてきて、「ドラクエIX 」以降は一切していない。

そんな元RPG好きの私にぴったりの本ではないか。
とニヤニヤしながら読み始めたのだが、
これが辛いのであった。
なにがって、読み続けるのが辛いのである。
RPGならそのままゲームの筋書きに徹していれば、それなりに面白いと思うのだが、
随所に「作家のひとりごと」が挿入され、物語に入り込めない。
宮部さんのゲームに対する愛情は、ひしひしと感じるのだが。
と思っていたら、説明を兼ねた前置きが終わり、冒険らしきものが始まる中盤あたりから面白くなってきた。
キーマンである双子の名前が「ハンゾウ」と「モンゾウ」合わせて「モンハン」など、随所にゲーム系のネタが出てくる。
きっと、宮部さん個人のファンの方は面白く読めるのだろう。

「二人の旅はまだ始まったばかり。第二巻もお楽しみに」
ってどこまで続くんだろう。

第二巻を読むかどうかは微妙だなぁ。

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