2012年5月12日土曜日

KAGEROU

KAGEROU
斎藤智裕著
ポプラ社

独り言編。



大賞取って話題になったのが2010年の年末ですよね。
1400円出して買うのも勿体ないと思って、すぐ図書館に予約を入れたんです。

それから1年5ヶ月。やっと先日順番が回ってきました。
途中で、「この本古本屋さんでたたき売りしてて、105円だった」
っていう情報を教えてもらって、それなら買おう!この本の予約を取り消せば、他の本を予約できる!
と思ったこともあったんです。
図書館には予約の冊数制限がありますからね。

でもね、近所の古本屋さんに行ったら、半額にすらなってなかったんですよ。
この辺は他に古本屋さんないでしょ?
ちょっと足を伸ばせば他のお店もありますよ。ネットでも買えるでしょうし。
だけど、こうなったら待ち続けるぞと思ったんです。

それでやっと回ってきたので、感慨深いものがありました。

内容?
主人公ヤスオが屋上から飛び降りようとしたら、知らない男に止められた。
男は肉体を提供するドナーになる代わりに多額の現金を渡すと申し出た。
っていうあらすじです。

冒頭は、「頑張ってデコレーションしました」って感じの文章で読みにくかったんですけど、
意外にもストーリーに引き込まれ、短時間で読み終わりました。

受賞当時は、この本散々叩かれていたでしょ?
最近は話題にすらならないですけど。

でも、面白く読めました。
ハードルが元々凄く低かったんですよ、きっと。
どんな駄作だろう?っていうのがスタートだから、かえって得してますよね。
ただ、辞退したとはいえこれで賞金2000万円っていうのは、ちょっとどうかと思います。
読み終わった後、色々突っ込みたくなりましたし。

私が借りた時も、まだ62人待ちでした。
凄いですね。

2作目の話を聞かないのはどうしてでしょうね?
下調べを十分にして、奥行きのあるお話で、こなれた文章で、面白いお話で、っていう風に変えれば
面白くなるんじゃないでしょうか?
気長に期待してます。

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