2012年5月17日木曜日

真夏の方程式

真夏の方程式
東野圭吾著
文藝春秋

湯川博士と草薙刑事。おなじみのコンビが活躍するガリレオシリーズ第6弾。 「これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは。」



やっと図書館の順番が回ってきた。
私が借りている今でも127人待ちである。
さすが東野圭吾氏、乗りに乗っている。
作家さんのために購入した方がいいのは理解しているのだが、雑誌も相当買っている私は、なかなか単行本にまで手が出ない。
東野さん、文庫本は何冊か購入しているので許してほしい。

夏休み中である小学5年生の恭平は、親戚が経営する玻璃ヶ浦の旅館で何日かを過ごすことになった。
この町では、海底鉱物資源開発か、美しい海の保存か、という問題がわき上がっていた。
帝都大学物理学准教授の湯川もまた、説明会に出席するためこの町に来て、恭平がいる旅館に泊まることになった。
そして、もう一人の宿泊者・塚原が、翌朝海辺で変死体となって発見された。
誤って転落した事故死なのか、それとも・・・


どうしても、このシリーズを読んでいると湯川が福山雅治に思えてくる。
というか、それ以外には考えられない。
初めは佐野史郎をイメージして作られたキャラクターだったと思うのだが。
「それと、論理的でない相手と付き合うのは疲れる」という理由から子供が苦手だったはずの湯川が、恭平ととてもいい関係を築いていく。
どうも、ドラマが放映されてから少しずつ軌道修正されているように感じた。

湯川博士が恭平に花火の仕組みを説明する場面や、数学の宿題を解説する場面があるのだが、
ふんふん、なるほどと思わず聞き入って(読み入って?)しまった。
こんな人が子供時代にそばにいてくれたら、もっと理科が好きになっていただろうと羨ましく感じる。
しかも、こんなイケメンに!!

さすが東野作品!王道のエンターテイメント作品!と思いながら読んでいたのだが、ラストで違和感というか腑に落ちないことがあった。
でも、福山博士がイケメンだから、何でも許されるのかもしれない。

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