前垣 和義著
PHP文庫
大学で「現代大阪文化論」を教えている大阪研究家の著者が書いた大阪のおばちゃんについて。大阪のおばちゃんが世の中を救うらしい。
大阪のおばちゃんの生態を分析し解説した本。
著者は大阪研究家で、相愛大学や帝塚山学院大学で「大阪学」「大阪ビジネス論」などを教えている。
あこがれの大阪のおばちゃん。
生まれて初めて大阪に行った時、大阪のおばちゃんに会える喜びで、
わくわく・ドキドキ・きょろきょろ、一生懸命探した。
残念ながら、私の思い描いていたひょう柄・おばさんパーマの「大阪のおばちゃん」は
ついぞ見かけることができなかった。
電車に乗ったら、見知らぬおばちゃんから「飴ちゃんどうぞ」と言われちゃうかもと
期待したが、そんなことにもならず残念でした。
大阪のおばちゃんは絶滅したのか?
いや、そんなことはない。
テレビにはよく出てくる。
きっとどこかにいるはず、と思いこの本を手にとった。
なんと愛すべき大阪のおばちゃんたち。
突き詰めて考えれば、大阪のおばちゃんたちの行動は、大阪商人のサービス精神、
倹約精神からきているという。
著者によると大阪のおばちゃんは
厚かましい→しかし笑える
ルール無視→意志の強さと行動力が光る
ケチ→鋭い経済感覚と値切りは世界に通ず
おせっかい→親切
派手→サービス精神
大声→周囲を笑いの渦に巻き込む
飴ちゃん→飴ちゃん一つで誰でも友達に
などの特徴があるらしい。
やっぱり、私の思い描いていた大阪のおばちゃん像を裏切らない。
でも、著者はやはり実際は典型的なおばちゃんは少ない、
テレビカメラを見ると、サービス精神からコテコテを演じるのではという。
また、おばちゃんは立派な大阪観光の売りになるとも言っている。
その意見には私も大賛成。
メイド喫茶ならぬおばちゃん喫茶を観光名所にして欲しい。
そこに行けばおばちゃんたちに必ず会えるような。
大阪の皆さまよろしくお願いします。
あったら私必ず行きますので。
ほんまかいな・んなアホなと思うようなことも、
これは大阪だけに限らないだろうというようなこともたくさんあって、
決めつけ感が気になったが、そこは大阪のおばちゃんに免じて
スルーしましょう。
大阪のおばちゃん度チェックがあった。
やってみた。
100点満点中8点だった。
まだまだ修行が足りないようです。
大阪のおばちゃんへの道は厳しい。
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