2011年10月18日火曜日

ディズニーランドの秘密

ディズニーランドの秘密
有馬哲夫著
新潮新書

ウォルト・ディズニーがなぜ、どういう目的でディズニーランドを作ったのかを、彼の生い立ちから丁寧に探った本。





夢の国・ディズニーランドを作ったウォルト・ディズニーは、
大きく分けて、
「交通博物館」「映画ではなく、3次元の世界」「科学技術が築く明るい未来」
の世界を築き上げていきたかった。
なぜ、そういう考えに至ったのか、彼の祖父が開拓移民としてアメリカに渡ってきた
当時からの背景を丁寧に探っていった本。


第1章 ウォルトは何をつくりたかったのか
第2章 流浪するディズニー一家
第3章 鉄道マニア、ウォルトの夢
第4章 アニメの世界を三次元に
第5章 トゥモローランドは進化する
第6章 ウォルト亡きあとの大転換
終 章 ディズニーランドは永遠に完成しない

題名から、ディズニーランドの裏話が書かれた軽い本と思って手にとりました。
それが、見出しを見てわかるように、きちんと歴史をふまえて、
ディズニーについて考察した真面目な本でした。

なぜ、みんなディズニーがそんなに好きなのだろう。
普段ディズニー関係とは縁遠い私だが、たまに行くと夢の世界にどっぷり浸り、
ミッキーに会えばテンションあがり、パレードを見れば手を振っている。

アトラクションの数をこなすのに、情熱を注ぐ人もいる。
パレードの場所取りにかける人もいるだろう。
隠れミッキーを探すのに専念する人もいるかもしれない。
男も女も老いも若きもそれぞれの人に合ったディズニーワールドがある。
ほぼすべての年代・性別に合致する施設を作ったのは凄い。

世界のどこのディズニーランドも、同じように楽しむ場所と思っていた。
でも、この本を読むと、アメリカ人のノスタルジア・フロンティア精神など、
アメリカ人にとっては特別な思いがあることが分かる。

スプラッシュマウンテンは、「いばらのうさぎ」の物語だけと思っていたが、
アメリカの「南部の唄」がベースになっているという。

また、日本の特徴として、ゲストの構成比率のうち、大人の女性の割合が高く、
物品販売の売上高が突出しているという。

何も知識がなくても楽しめる場所ではあるが、色々知ると
新しい発見がありより楽しめるかもしれない。

久しぶりに行きたくなりました。
本音は、背景なんか知らなくても十分楽しめるんだけどねw

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