2011年10月6日木曜日

刑事魂

刑事魂
松浪和夫著
講談社


福島県警で起こった本部長の娘の誘拐事件。警察を敵に回すとは、なんて大胆な犯人。身代金要求額は1億円。手に汗握る警察内部小説。




三島勇造は福島県警巡査部長。
元・捜査一課特殊犯第一課係捜査員、略称・特一係だった。
あることをきっかけとして、警察学校教官に左遷された。

そんななか、三島を左遷した張本人の村井県警本部長の娘が誘拐された。
要求は身代金1億円。
村井本部長の捜査方針は、被害者の人命優先ではなく、「容疑者確保を最優先する」だった。
捜査本部に戻される三島。

成り行き上、特一係の5人だけで、捜査することになる。
被害者の安全、容疑者確保に失敗したらただでは済まないことになる。

解決することができるのか?
また、三島はなぜ左遷させられたのか?

冒頭は、紹介・背景説明となってしまうのは仕方のないことなのだろう。
でも、身代金受け渡しに入ったところから、最後までノンストップ。

強引な話の持っていき方・こじつけ等もあったが、進んでいくストーリーに
引っ張られて、そんなには気にならなかった。
アクションシーンも満載。
後半には意外性もあり楽しめる。

ただ、キャリアは悪・ノンキャリアは正義の構図はもうおなかいっぱい気味。

だれか、堕落したノンキャリアをキャリアが活を入れる話を書いてほしいな。
ひねくれはにぃの目
どうしてそう決めつけるのという突っ込みを入れたくなる個所がたくさん。
著者の都合のいい方向に話を持っていきすぎ。
それなりには読めたけど。

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