2014年1月20日月曜日

マックスのどろぼう修行

斉藤洋著
理論社

泥棒修行も楽じゃない!「みんながあっと驚くものを盗んでこい」と言われた窃盗団の息子・マックス11歳の旅物語。




主人公の男の子が可愛くてたまらない「テーオバルトの騎士道入門」 の姉妹編があると知り、いてもたってもいられなくなり読みました。

主人公のマックスは、盗賊団の長老の孫です。
おじいさんもお父さんも泥棒の腕は一流で、将来長老になることを期待されています。
ところが、マックスはみっちり修行したにもかかわらず、錠前一つ開けられない落第生なのです。

でもマックスにも得意なことがあります。
普通の人はいくら吹いても音すら出ない伝説の笛「ローマの鳴らずの笛」を、上手に吹くことができるのです。

そんなマックスが泥棒修行の旅に出ることになりました。
泥棒修行の旅とは、一人前の泥棒になるためにたった一人で旅をして、誰もがあっと驚くものを盗んで帰ってこなければならないのです。
マックスは、無事にお宝を盗み出して戻ってくるのでしょうか・・・?

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

テーオバルトも素直で賢い少年でしたが、本作の主人公・マックスも泥棒の技は習得できなくてもとても頭が働く賢いいい子です。
旅を進めるうちに、その優秀さが様々な場面で見え隠れします。

そして、読み進めると前作の主人公・テーオバルト男爵が登場して、「うう(´Д⊂、立派になったね。おばさんはうれしいよ。」と感激の再会をすることができました。

斉藤洋さんの本は、子供に媚びず教訓めいていないところが魅力に感じます。
純粋にストーリを楽しめるのです。

小学校2,3年生くらいから楽しめるおすすめの本です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

閲覧ありがとうございます。コメントしてくださったらうれしいです。