2013年3月10日日曜日

女体の森

女体の森
リリー・フランキー / みうらじゅん 著
扶桑社

いくつになっても男って・・・



グラビアをこよなく愛する者をグラビアンと呼ぶ・・・らしい。
本書は、そのグラビアンの代表であるエロフェッショナルな みうらじゅん氏リリー・フランキー氏 が、「週刊SPA!」に連載しているコーナー「グラビアン魂」を加筆修正したものである。

「グラビアン魂」は読んだことも聞いたこともないが、お二人で毎週毎週グラビアを見ながら、好き勝手に言いたい放題言いまくっているコーナーらしい。
(本書には、カラー写真はなく白黒の小さな写真が参考程度に掲載されているだけである。)

1958年生まれと1963年生まれのいい年こいたおっさん2人が、
「本当はいいところのお嬢さんだったとしても、笑顔の裏に暗い家庭事情を匂わせて欲しい」
「野菜とかで農家の人の写真が載っているのがあるけど、グラビアにはない方がいい。お父さんとお母さんが『私たちが育てました』って出てきちゃうと罪悪感がある。」
などと、延々とグラビアのワビサビについて語り合っている。

まるで昭和のモテない男子大学生たちが、誰かの下宿先でお酒を飲みながら、女の話をしているような雰囲気なのだ。

「なんで男のグラドルがいなかったんだろう」と「グラビアン魂オム」と称して猫ひろし始め男のグラビアを載せたり、挙句の果てにはそれぞれご自慢のお人形さんをグラビアに登場させたりと、いい加減にしなさいと叩きたくなるユルさ加減だ。

・AVには想像力はいらないが、グラビアには妄想という才能が必要。
・グラビアとは本来、写真製版法による凹版印刷の印刷技術のことである。

など、なるほどと思うことや勉強になることも書いてあったが、正直何度も途中で読むのやめようと思った。
くだらない男の妄想になんて付き合ってられないっ、と思いつつも結局最後まで読み通してしまった私自身にも呆れてしまったのだが。

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