2012年4月18日水曜日

ニッポンのここがスゴイ!外国人が見たクールジャパン

ニッポンのここがスゴイ!外国人が見たクールジャパン
堤和彦著
ランダムハウスジャパン
外国人がみたカッコイイ日本の文化。そこまで褒められるとちょっと照れる・・・(^-^;



この本は、2006年からNHK衛星放送で放送されている番組「COOL JAPAN 発掘!かっこいいニッポン」を書籍化したものである。
私自身は番組を見たことないのだが、鴻上尚史氏とリサ・ステッグマイヤーさんが司会で、外国人8人とご意見番のゲストが毎回テーマに沿って、「COOL」か「NOT COOL」か議論する番組らしい。
何年も放送されている番組なので項目もたくさんあり楽しみながら読める一冊。

漫画・アニメだけでなく、ゲーム、ギャル文化、浮世絵、宅配便とテーマは多岐にわたる。
それを外国人たちが「日本の美容室のサービスはクール」「内視鏡の技術はクール」と褒めてくれるのである。繊細な日本料理の盛り付け、水道水、商店街・・・そうでしょう、すごいでしょ!と思うものから意外なものまで、日本っていい国なんだなぁと再認識する。
「ハイテクトイレ」は、「母国に持って帰りたい」と大絶賛。
そこまで褒められると「いやぁ、それほどでも・・・」と照れてしまう。
別に誰も私を褒めているわけではないのだが。
日本に住んでいる日本びいきの方々なのだろうとは思っても、やはり褒められると嬉しいではないか。

環境庁主催「日本のお土産コンテスト」で、銅賞とフランス賞同時受賞という地下足袋とニッカボッカが、「侍のよう、忍者のよう、おしゃれ」と人気があるとは知らなかった。

褒めちぎるだけではなく、「NOT COOL」なものもたくさん載っている。
鍋を直箸で食べるのは抵抗がある、職場で強制的にさせられる「職場体操」は受け入れられない、
などなど、文化的な違いや個人的意見まで色々あり、それはそれでなるほどと思う。

「震災の混乱の中でも冷静で辛抱強く助け合う日本人の姿を外国人は絶賛しています」
内側から見たら、欠点も見えてしまうし課題も山積みだけれども、やっぱり日本と日本文化は素晴らしい!そう思える本だった。

ただ著者は、読みやすい文章で丁寧に、そして冗談一つ入れずに淡々と語っている。
イラストや写真もなく、いかにも「みなさまのNHK」らしい本であった。

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