2011年8月16日火曜日

この世でいちばん大事な「カネ」の話

この世でいちばん大事な「カネ」の話
西原理恵子著
角川文庫

生まれ育った高知の漁村での生活・大学受験の日に自殺した義父・予備校時代から始めたイラストの売り込み・麻雀やFXにはまった話・・・等、彼女の半生を「カネ」に絡めて駆け足で綴ったエッセイ。子供たちへのメッセージにもなっている。




一気に読んでしまった。週刊新潮の連載は毎週読んでいるけれど、本を読むのはこれが初めて。
過去の壮絶な体験も、うすうすしか知らなかった。
1964年生まれでこんな幼少期を過ごしていたなんて。・・・強くなれるよね。
1966年生まれの酒井順子と思わず比較してしまった。
ぜひ、対談してほしい。

でも、「自分で働いてお金を稼ぐことが大切」と説いているけど、その大切なお金をギャンブルやFXで、湯水のごとく消費してなかった?
そんな経験に裏打ちされて、余計説得力があるのかも。

学者が、貧困の連鎖を断ち切るためにはとか言うよりも、この人に、体験に基づいて語ってもらう方が納得する。

彼女の他の本ももっと読みたくなった。

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