2011年8月14日日曜日

ナニワ・モンスター

ナニワ・モンスター
海堂 尊著
新潮社




新型インフルエンザ・キャメルが発生し、アジア各国で猛威をふるっている。。政府は国内に入れないよう、水際作戦を開始する。また、検察は、厚労省に強制捜査のメスを入れる。
一方、浪速の知事は、浪速国独立に向けて頑張っている。

なんて疲れる本なんだろう。
過去の作品のキーワード・登場人物が頻繁に出てくるからそのたびに記憶の回路をたどり思いだす。
面白いキャラが出てきたなと思うと、脇役なのですぐに引っ込む。
今回は思想めいてないな、よかったと思っていられたのは最初のうちだけ。すぐに、官僚・検察イコール悪、そして極め付きの「Ai」。
お祭り騒ぎで好きなように騒ぐだけ騒いで去って行かれたみたいな読後感。

せっかく、医師である強みを持っているのだから、「チーム・バチスタの栄光」のような小説を書いてほしい。
キャラも面白い人いっぱい出てくるのだから、その人たちを自由に動かして、楽しい話を書いてほしい。
「Ai」が重要なのはわかりました。
ただ、行政には、医療・福祉だけでなく、たくさんの重要な仕事があります。

もうここまでいったら、宗教かもしれない。
でも、次回作も、もしかしたら、「Ai」出てこないかもって期待して読んじゃうんだろうな。

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