2011年8月15日月曜日

末裔



末裔
絲山 秋子著
講談社





主人公の省三は、妻を亡くし、子供も独立して1人暮らしの公務員。ある日、仕事を終え家に帰ると、朝にはあったはずのドアの鍵穴が消えていて、家に入れない。困っていたところ、自称占い師の乙に出会う。ホテルや伯父の家を転々とする・・・


文章的にはすんなり読めるんだけど、夢の話になったり、回想シーンになったり、めまぐるしい。
現実はどれなんだって突っ込みたくなる。
第一、ドアはそのままで、鍵穴だけがなくなっているって・・・そしたらまず警察呼ぶでしょっていうのは現実主義のつまらない人間の言い草か。
そういう人はこの本読むべきではなかったのかも。

でも、ときどきドキッとする文章に出会えたりもした。だから最後までなんとか読めたのかも。

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