2011年8月10日水曜日

江戸の性愛術

江戸の 性愛術
渡辺信一郎著
新潮選書
新潮社

江戸の遊女屋の主人の秘伝の指南書を現代語で解説した本。すごすぎます。春画も満載なので、電車の中では読めません。江戸の奥深さに脱帽




江戸の遊女屋の主人が代々伝えた門外不出の秘伝書「おさめかまいじょう」を現代語で解説した本。売り物である遊女の体を守るため、客に満足してもらうための知恵が満載の第一章。肛交の第2章。大奥の張形の第3章。江戸のバイアグラの第4章からなる。

著者は元都立高校校長で故人。

なんとすごい秘伝書があったのだろう。包茎の人・馬並の人・変な趣味の人・・・現代と同じく色々な趣味の殿方が訪れる遊女屋。選り好みはできないから、受け入れるしかないが、遊女も体が資本だから、傷つけられてはたまらない。そんな中で生まれた知恵が満載。

具体的には?・・・言えない。知りたい方は本書を読んで勉強してください。

初めて遊女屋に連れてこられた時から、ベテランになり、花電車の特訓まで、それはそれは細かく丁寧に解説してくださってます。読んですぐから実践できるでしょう(そっち方面のお仕事の方は)

また、体位も春画と解説とものすごく詳しくて、病院の待合室で読んでいて周りを気にしてしまいました。

江戸の性はおおらかだったとはいうものの、女の人も、健康のために○○が必要だったらしいです。現代では、あまり健康にいいからとは言われてないような気がする。

時折挿入させている川柳も面白い。思わず「うまい」と言いたくなるようなものがたくさんありました。

おそるべし江戸文化。著者に感服。故人になられているのが残念です。他の著書も読んでみたくなりました。

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