2014年5月10日土曜日

禁断の魔術 ガリレオ8

東野圭吾著
文藝春秋

やっぱり短編は面白い!!湯川教授が活躍するガリレオシリーズ第8弾。



警視庁捜査一課の刑事・草薙の大学時代の友人である物理学者・湯川教授が様々な事件を解決していくガリレオシリーズの第8弾。

透視す(みとおす)
湯川は、草薙に連れられ訪れた銀座のクラブで、透視ができると評判のホステス・アイに名前や職業を言い当てられ、驚く。
その直後、アイが何者かに殺されてしまう。
アイの殺害と透視は関係あるのだろうか?

曲球る(まがる)
プロ野球選手の妻が駐車場で死体となって発見された。
犯人はすぐに逮捕されたが、助手席にはプレゼント包装された置時計が残されており、誰に何のために用意したのか、湯川が解明していく。

念波る(おくる)
双子の姉が危険な目にあっているとテレパシーで感じた双子の妹。
連絡してみると、本当に姉は殺害されていた。
超常現象を信じそうもない湯川が、なんとテレパシーについて研究を始める。
テレパシーは本当にあるのだろうか?

猛射つ(うつ)
湯川の高校の後輩が、姉が死亡した恨みをはらそうと機械を使った殺害を計画しているらしい。
その機械とは、湯川がかつて後輩と一緒に作成したものだった。
計画を阻止しようと湯川が奮闘する。

以上4編が収められている。

相変わらず冴えまくっている湯川教授。
最後は全て解決してしまうのだろうとわかっていても、やっぱり面白い。
今回は湯川が、テレパシーや透視などの超常現象を目の当たりにしたり、プロ野球選手の投球フォームを科学的に分析しアドバイスしたりと、またまた多方面で活躍している。
やっぱりガリレオシリーズは、長編より短編の方が面白いな。

何でもお見通しの湯川教授だったら、STAP細胞についての騒動も鮮やかに解いてくれるのではないだろうか?
えっ!湯川教授は物理学の教授だから、分野が違う?
でも、きっと解決してくれると思うなぁ。
だって、天才・湯川教授なのだから。

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