2013年5月12日日曜日

江戸な日用品

江戸な日用品
森有貴子著
平凡社

目で楽しむ江戸の日用品。いつかは手にとってみたい。


先日、京都の方からお菓子を頂いた。
その中の「和三盆焼きメレンゲ」が、あまりに美味しくて感動した。
調べてみると、1803年創業の老舗京菓子店が手がけた「和洋の枠に囚われない自由な発想のお菓子」シリーズの一つだった。
老舗も「昔から変わらぬ味」の継承に努力するだけではなく、時代に合わせて新たな挑戦も試みているようだ。

京都に限らず、江戸にも連綿と続く老舗がたくさんある。
その中でも、暮らしに身近なものを扱っている老舗を取り上げているのが、この「江戸な日用品」だ。
京や大坂で生まれた道具を、シンプルで実用的にそして江戸好みに作り替えた日用品。
そんな日用品を写真とともに解説し、手がけているお店や工房を紹介している。

浴衣・手ぬぐい・風鈴・和紙といった聞いただけで「粋」を感じるようなものだけでなく、箸、たわし、ハンコ、楊枝など、ありふれたものも掲載されている。

ただし、どれもただの日用品ではなく普段使いにはもったいないような高級品だ。

箸は縞黒壇を用いたもの6400円。
高いが手が出ない値段ではない。
使いやすそうな7角形箸は8400円。
一度手にとって握り心地を試してみたい。

楊枝は日本唯一の楊枝専門店が手がける細工楊枝。
中でも「結び熨斗」という楊枝は2本で630円!
とても気軽に使い捨てできる値段ではないが、美しい曲線が魅力的だ。

眺めるだけでも癒されそうな江戸な日用品の数々。
お世話になったお礼や手土産として、また外国の方への贈り物としても良さそうだ。

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