2013年6月8日土曜日

女もたけなわ

瀧波ユカリ著
幻冬舎



たけなわ。
真っ盛り。その後は、衰えていく。
ということは、女の「たけなわ」はいつなのだろうか。
昔は番茶も出花の18歳頃がそうっだのかもしれないが、今は10代後半から30歳くらいまでかなぁ。
そう考えると、私なんか「たけなわ」をとっくに過ぎてしまっている。
でも、80歳過ぎても「たけなわ」な方はいっぱいいらっしゃるだろう。
いつまでも「たけなわ」でいたいなぁ。

本書は、漫画家の瀧波ユカリさんが「GINGER」に連載したものを再構成したエッセイ集である。
目次には、「彼氏を作る意外な方法」「イケメンは尻で箸を割るか」「配偶者、なんて呼ぶ?」「デカ目卒業宣言」・・・と気になる題名がずらっと並んでいる。

そうそう!と笑いながら頷きたくなる話もあれば、それはちょっと違うのでは?という話、そこまで言うか~という話など、バラエティに富んだエッセイが漫画付きで42編掲載されている。

「男性からのプレゼントは素直に感謝できないものが多い」という著者は言う。
確かに残念な気持ちになってしまうプレゼントは時々あるなぁと私も感じている。
本書に書かれているように、彼氏から「ポシェット・ソーイングセット・防犯ブザー」の3点セット、サイズが小さすぎる好きでもないアンジェラ・アキのライブTシャツ・・・そんな贈り物をもらったらどう反応すればいいか困るだろうなぁ。
私のいとこも2回目に会ったお見合い相手の女性に、誕生日プレゼントとして便器の置物をプレゼントしてしまったことがある。
すぐにお断りの連絡があったのはもちろんだ。
本人は、ウケ狙いで渡したらしいのだが。

激しく同意したのは、「ムキムキ男が苦手だったのに、年とともに筋肉男子のとりこと化した」という点だ。
私も、前はそうでもなかったのに今は筋肉に見入ってしまうし、男性アイドルの薄っぺらい胸板を痛々しく感じてしまう。
それは、歳をとったということなのだろうか。

女同士の会話にはテクニカルな作法が必要不可欠で、祝福と羨望を混ぜた言葉をかけなくてはいけないとか、未婚VS既婚、子持ちVS子なしの対立を煽るような発言は、ちょっと眉をひそめてしまった。
そこまで私の周りの女子は意地悪じゃないし、そんなこと考えながら友達付き合いしてない。
友人との会話にそこまで気を遣わなくてはならない著者は大変そうだ。

また、好きになった相手なら即日対応OKとか、性病検査を受けたらクラミジアだったとか、奔放な交際をあけすけに告白しているが、サービス精神旺盛だなぁとは思うが、ちょっと引いてしまう。

ああ、女って難しい。

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