2017年5月16日火曜日

キラーストレス 心と体をどう守るか

ストレスで死に至る⁉ストレスチェックを受けてみたら・・・まさかの結果に驚愕!


NHKスペシャル取材班
NHK出版



この世に生まれ落ちた瞬間から、私たちは生きている限り、ストレスから逃れることができない。
ある条件が重なると、ストレスは命を奪う病の原因へと形を変えていくのだという。
本書は、NHKスペシャル「キラーストレス~そのストレスは、ある日突然、死因に変わる」を書籍化したもので、「キラーストレス」(取材班の造語)を国内外の最新の研究から解明していく。

いいことであれ、悪いことであれ、大きな変化があったとき、 ~例え結婚や成功といった喜ばしいことでも~ 人はストレスとして受け止める。
つまりストレスとは「変化」であるという。

ストレスが遺伝子を操り、ガン細胞を増殖させる、
ストレスに強いか弱いかは生まれつきある程度決まっている、
子どもの頃に極度のストレスを体験すると、その影響が大人になってから「ストレスに弱い」という形で現れてくる・・・
など、ストレスに関する詳細なメカニズムが、最先端の研究から紹介され、ストレスを放っておくと命に関わるのだと怖くなってくる。

過去のことを悔やんだり、未来のことを心配したり、実際に起こっていない余計な妄想で頭がいっぱいになってしまう状態を「マインド・ワンダリング」と呼び、いま、世界中で関心が高まっているのだという。
あれこれ考えを巡らせている間、ストレス反応がずっと続いていて、どんどん脳をむしばみ、心の状態を悪くしてしまうというから恐ろしい。
「ストレスって怖い!ストレスで病気になっちゃうかも!」と読みながら思っている私は、まさにそのマインド・ワンダリングの状態なのだろう。

本書では、ストレスに対抗する方法として、以下の3つが紹介されている。

・運動------自律神経の興奮を抑え、ストレスの大元である脳の構造を変えることで、ストレスを解消する。

・コーピング------cope(=対処する)に由来。
自らのストレスを観察して対処する。
具体的には、ストレス解消法を事前に100個リストアップしておく。
実際にストレスに襲われたとき、その中からふさわしい対策を選択する。

・マインド・フルネス------瞑想の医学的な効果を研究する中から生まれたもので、宗教性を排除した心理療法。
過去や未来のことを考えず、「今」に心を向ける。

ストレスは次から次へと襲ってくるのだから、完全に逃れることはできない。
だったら上手く対処する方法を身につけ、やり過ごしていきたい。
紹介されている方法はどれもコツを掴めばできそうなものばかりだ。
さっそく生活に取り入れてみようと思う。


※冒頭にストレスチェックが掲載されていた。
ストレスを感じる毎日なので危険水域かもと思いながらやってみたのだが、ほとんど当てはまらなかった。(1年前なら高得点だったのに!)
「意外に高い点数が出たのではないか?」と言われたが、あまりの点数の低さに驚愕したのだ。
ストレスがないのに、ストレスに晒されている毎日だと感じていたとは!
そんな自分にストレスを感じてしまうではないか!
冷静に考えるとこのストレスチェックは、大都会の企業戦士向けではないだろうか。
私のように田舎でのんびり暮らしながらもストレスを感じているタイプには、当てはまらないのかもしれない。

※NHKスペシャル「シリーズ キラーストレス」のサイトで手軽にストレスチェックができます。ぜひやってみてください。「ライフイベントストレスチェック」

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