2011年7月29日金曜日

あんじゅう

あんじゅう
宮部みゆき著
中央公論新社





江戸の神田。ある事件によって心に傷をおった少女おちか。
袋物屋を営む叔父夫婦の家に身を寄せて、女中のように働いている。
ひょんなことから不思議な話を集める百物語の聞き集めをすることになった。
その場で、語り捨て・聞き捨てがルールの百物語。おちかの心も少しずつ変わっていく。


「おそろし」の続編。
4話からなる、不思議の話。

やっぱりこの人の本は、安心して読める。
みんなかわいらしくて、いい人ばかりっていうのはどうかと思うが、結局話に引き込まれてしまう。人間のどろどろとか、奥底の汚さとか描くの得意な作家は他にいるから、そちらに任せて、描いてもらいましょう。
こちらは、ホッとできる話ばかりでした。
特に、くろすけの話は、かわいくて、かわいそうで、好きでした。きっと続編も描いてくれるでしょう。期待。

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