2017年1月14日土曜日

なんでわざわざ中年体育

中年女子・角田光代さんの挑戦。



「なんでわざわざ中年体育」
この題名、自分のことを言われているようで胸に刺さります。
だいぶ前から私は、ダンス(ヒップポップを中心にラテン・サルサなどがミックスされたもの)を続けています。
当初は痩せたらいいなくらいの軽い気持ちで始めたのですが、その面白さにすっかりはまってしまいました。
もういい歳ですから、大きくジャンプしたり激しく動いたりはできませんが、それなりに楽しんでいます。
その上去年から、不定期ながらヒップポップの個人レッスンまで受け始めてしまいました。
今さらダンサーになれるわけじゃないのに(-_-;)
自分でも、どうしたいのか、何を目指しているのか、ちっともわかりません。
だから「なんでわざわざ」という言葉が胸に刺さるのです。

本書は、「Number Do」で連載された角田光代さんの運動に関するエッセイをまとめたものです。

角田さんは1967年生まれ。
立派な「お年頃」です。
体を動かすのはお好きじゃないといいながらも、マラソン・ヨガ・ボルダリングなどに挑戦していきます。

グリーンスムージーやベアフットランニング(裸足感覚で走る)など、様々な「そのスジの第一人者」たちから直接指導されるという羨ましい体験をされています。
なかでも増田明美さんと一緒に走ったり、ニューバランスでフォームのチェックを受けたりは、お金払ってでもしてみたい人がたくさんいるのではないでしょうか。

走るのは9年以上続けているという角田さん。
嫌だ、しんどい、歩きたいとおっしゃいながらも、何度も大会に出場されて完走されているのですからすごいです。
マラソンをやってる人は皆さん、きつい・苦しいと言ってますが、それでも続けているということは、きっと未経験者にはわからない魅惑の何かがあるんでしょうね。

仙骨を骨折すると、「走らなくていいのだ」と安堵する一方、「走らなくて大丈夫なのか?」と不安に駆られる角田さん。
ボルドーでのワインを飲みながら走るマラソン大会で、仮装のテーマが「正装」と聞くと、なぜかハッピとちょんまげをチョイスして走ってしまう角田さん。
ふふふ。
イヤだ、キライだとおっしゃっても、十分楽しんでおられるようですよ。

中年体育は、加齢に抗っているのかと痛々しい目で見られてしまうのでしょうか?
いえいえ、人に迷惑かけてるわけじゃない、自己満足で楽しめばいいのです・・・よね?

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