近江泉美著
アスキー・メディアワークス
ドジな女子大生とドS高校生のコンビが活躍するありがちな・・・じゃなかった楽しいミステリー。
王子様という設定に合う制服は、ブレザーか詰襟か。
当初著者は、詰襟を想定していたそうだが、ネクタイを外す仕草にドキッとする女性が多いことを知り、ブレザーにネクタイという設定に決まったそうである。(あとがきより)
詰襟も男っぽくていいんだけど、ちょっと古臭いのかもしれない。
本書は、「オーダーは探偵に―謎解き薫る喫茶店」 に続く第2弾である。
就職活動中の大学生・美久は、 喫茶店「珈琲 エメラルド」でアルバイトをしている。
そこの壁には【貴方の不思議、解きます】と書かれた紙が貼ってある。
天才的な探偵が、ある対価と引き換えに謎を解いてくれるのだ。
その探偵とは、店長の弟の高校生。
王子様のような美しい少年だが、口を開けば毒舌を吐く意地悪なヤツ。
しかも、実はこの喫茶店のオーナーだった!
ドジで人がいい女子大生と、意地悪なドS王子の高校生探偵が、
「エメラルドに輝く川や、杖をついたカエル見た」
「レジに置かれた謎の封筒」
といったちょっとした謎を解いていく。
そして今回は、高校の七不思議に絡んだ事件を解決するため、2人で喫茶店を飛び出していく。
第1巻を読んだときにも思ったが、どこかで聞いたような設定、読んだことあるようなストーリーが続いていく。
タレーラン・・・謎解きは・・・春期限定・・・いいトコ取りのツギハギ・・・
いやいや、面白ければそれでいいじゃないか。
またまた初読なのにデジャヴを感じながら楽しんだ。
店長・王子様兄弟の両親はどうしているのか?
「対価」をどうするつもりなのか?
などなど、まだまだ彼らの背景に謎は多い。
まだ次作は発売されていないようだが、楽しみに待ちたい。
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