集英社
どうして男は、こんな話ばかりしたくなるんだろう?
とうとう大好きな「あまちゃん」が終わってしまった。
悲しみの海に溺れている時、「宮藤官九郎」と表紙に書かれたこの本を発見し、思わずしがみついてしまった。
中身をよく確かめなかったため、こんなに18禁満載の対談だったとは知らずに・・・
本書は、「週刊プレーボーイ」で連載中のコラム「みうらじゅんと宮藤官九郎の大人になってもわからない」を加筆・修正したものである。
紅白に出ようとも「あまちゃん」で大ブレイクしようとも、有名人オーラゼロが魅力の宮藤官九郎さん、1970年生まれ。
「人生の2/3はいやらしいことを考えていた」(㊟)という、あと5年で還暦を迎えるみうらじゅんさん、1958生まれ。
そんな自称「文化系」の2人が、「男と女」「人生」「仕事と遊び」について語り合っている。
まず目に飛び込んでくるのが、大きな文字の見出しだ。
「童貞を喪失すると何が変わってしまうんだろう?」
「SとMの判断基準ってなんだろう?」・・・
などはまだいい方で、ここにはとても書けないような見出しが並ぶのである。
電車の中で読んでいるのに、困ってしまうではないか。
こんなどデカイ文字にしなくてもいいのに!
やっと「どうして歳を取ると涙もろくなるんだろう?」という見出しにホッとしていると、不意打ちのようにまた大きな文字で放送禁止用語が目に飛び込んでくるのだから、もうすっかり挙動不審者になってしまった。
クドカンが小2の娘といつまで一緒にお風呂に入れるか心配したり、みうらさんが親を困らせようと女装姿で実家に帰るとなぜか絶賛されたりといった心温まるいい話(?)もあるのだが、基本はプレーボーイ路線だ。
出生届にどんな体位で出来た子か○をつける欄があったら・・・
友人と親友の違いは、相手の×××をくわえられるかどうか・・・
ああ、もうこの2人ったら!
これじゃあ、少年の心を持った純な大人というより、モテない・冴えない大学生の会話みたいだ。
(実際はお二人共おモテになるだろうが)
色気のある人って、やっぱ過去にデカい借金をしてるイメージがある」
「たぶんお金に一度も困った経験がない男って、女からすると頼りないんだよ
ちょっと待って!借金ない男のほうがずっと頼りになると思うけど!
もう、男2人で勝手に決めないでよ!
なんだか自分が真面目な学級委員長になって、腰に手を当て「君たち、いい加減にしなさいよ。」と男子たちに注意している気分だ。
優等生キャラになってみたい人にはおすすめの本だろう。
みうらさんはともかく、クドカンもいまだにAVを買っているというのはビックリしたなぁ。
男って、結婚してもいくつになってもそうなのだろうか?
クドカンが「あまちゃん」を見ながら、展開を知っているのに無意識にボロボロ泣いていたというエピソードは良かった。
それだけでもこの本を読んだ甲斐があった!
それにしても、どうして愛しい男たちは、おっさんになってもこんなにアホなのだろうか?
㊟:「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。」・・・みうらじゅんさんが週刊誌に連載しているエッセイ「人生エロエロ」で、毎週冒頭に書かれている一文。
ちなみに「人生エロエロ」の題字は武田双雲さんが担当している。
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