2012年6月11日月曜日

超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか

超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか
リチャード・ワイズマン著
木村博江訳

怪しげな預言者、占い師、超能力者の方々、ご注意ください。  
見破られてますよ!!



著者は1966年生まれ、心理学の教授。
幼い頃から手品に夢中になり、マジシャンでもある著者。
超常現象に懐疑的で興味も抱かなかったが、「なぜ人は幽霊を見たと思いこむのか」という人の心理面に惹かれていく。

そして、超常現象の真偽を問うのではなく、
「人々の思い込みと体験の裏にある、奥が深くて魅力的な心理の働きに焦点を絞ればいいのだ。」
と考え、研究していく。

超常現象---霊視・念力・幽霊・予知夢・テレパシーなど、これらの不思議な現象は実在するのだろうか?
この難問に、著者は科学と心理学を武器に挑む。
そして、
占い師のあいまいな表現や相手を観察する方法を暴露し、化けの皮を剥ぐ。
幽体離脱の方法を伝授してくれ、
超能力者の「人の脳を欺く」トリックを見破り、
霊媒師のからくりを明らかにする。

私たちは、夢で見たことが翌日に現実になった時、すぐに予知能力だと思いたがる。
夢に見たことが 現実に起きなかった体験 は全て忘れて。
それが「思い込み」である。
「思い込み」や「錯覚」を超常現象と信じてしまうのである。

こんなに暴露されてしまったら、怪しげな方々の商売あがったりでは・・・?
とはならないのが、人間の面白さなのかもしれない。
科学技術が発達した21世紀になっても、超常現象は人々を惹きつけてやまないのだから。

ただ、著者は、超常現象を頭ごなしに否定したり、ばかにしているわけではない。
脳は間違った判断をするし、人は都合のいいように解釈するのだと言っているのである。

個人的には超常現象を見たことなければ、占いもうれしい事以外は信じない。
でも、どこかこの世の中には不思議な現象があってもおかしくないな、
マジシャンの中に一人ぐらい魔法使いがいても楽しいんじゃないか、とも思う。

この本の中に、「本や映画にのめり込みやすい人は暗示にかかりやすい。」 と書かれている。
本にすぐのめり込む私は、暗示にかかりやすいのかもしれない。
それならそこを逆手にとって、「あなたは痩せる」「美しくなる」と自分に暗示をかけてみたらどうだろう。
うれしい超常現象が起きたらいいなぁ。

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