三津田 信三著
光文社
小学校時代に、行ってはいけないと言われている瓢箪山で遊んでいた仲良し6人組。
大人になってそれぞれの道を歩んでいると、久しぶりに「えいくん」から電話がかかってきた。
ところが、その仲間たちが一人また一人と殺されていく・・・
子供の頃の出来事に関係があるのか?
旧家と、「だるまさんがころんだ」の遊び、表紙の絵から、横溝正史ばりのおどろおどろしい世界と思いながら、こわごわ読み始めました。
そしたら、普通のミステリー。怖がらせようとしてるのかなという場面は多々あったけど。
怖がりの私でもすんなり読めました。
作者に都合のいい偶然が次々に重なり、最後はあっけなく解決してしまいました。ちょっと強引すぎない?
旧家のこと、達磨のこと、幼いころの事件が起こった理由、・・・せっかくいい題材なんだから、もう少し膨らませて、突っ込んで書いてほしかったなぁ。
でも、面白いキャラが脇役として続々登場はよかった。どうしようもない嫌な公務員上司・幕間。
関西弁の大学教授の自分勝手な振る舞い、魅力的な外見で人を引き付ける公務員部下。
特に、大学教授のところは、何度も笑ってしまった。この人主人公で、なんか書いてほしい。
あと、冒頭の生命の電話に関する所は細かい描写もあり、なるほどと思いました。
話の筋とは関係なく、大変な仕事だなと感心しました。
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