丸田 勲著
光文社新書
大工の年収317万円、裏長屋の家賃8000円~12000円、木綿の古着2000円、居酒屋の飲み代700円~1400円、芝居小屋入場料2000円、不倫の慰謝料96万円・・・
江戸っ子の暮らしを今の貨幣価値に直すことで江戸の暮らしが見えてくる。
町人文化が花開いた文化・文政期の諸物価を円に換算していく。
江戸で暮らしてみたいと思ってしまうような本。
エンゲル係数の高さにびっくりして、シンプルに暮らすとはこういうことかと考えさせられる。
火事が多いので、必要最低限の物しか持たず、安普請。隣の会話も聞こえ、プライバシーや個人情報保護などかけらも見当たらない町人文化。
汚物も灰もすべてリサイクル。
ある意味成熟した世の中だったのかも。
円換算された色々な値段を眺めているだけで、江戸時代にタイムスリップしたように感じられる。
江戸に行ったら、どんな職業になってみたい?
やっぱり花魁?
でもなかなか吉原から出られないというし、大工のおかみさん?
子ども背負って井戸端会議とか・・・
読む人それぞれ想像の世界へ連れて行ってくれそうな本でした。
面白そう!買って読んでみます。
返信削除はにぃさんのコメントがこの本を読みたいとさせているようですね。面白そうです。ぼた
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