三浦友和著
小学館
俳優の三浦友和さんが半生を語った本。正直で真面目そうな性格が好感的であった。
1952年山梨で生まれ、駐在さんの子供としてのびのび育っていたが、小3の時に新宿の公立に転校する。
そこは、私立受験の補習や、模試まで受けさせられる受験一色の学校だった。
急な環境の変化にストレスを感じる。
その後、立川に引っ越し、都立日野高校で忌野清志郎と出会う。
卒業後、フリーターを経て俳優に。
28歳の時山口百恵と結婚。
2男に恵まれる。
そんな三浦友和さんが半生を語った本。
まえがきで、「この本は、映画RAILWAYSの宣伝の一環である」「インタビューをまとめてもらった語り下ろしである」と、正直に語っている。
ゴーストライターにお任せで、さも自分で書いたようなタレントがいる中で大変正直な方ではないか。
小学校時代の辛さ、両親の冷めた関係、酒に飲まれ仕事に穴をあけるなど荒れていた結婚前。
そして、結婚生活や子育てについて赤裸々かどうかは定かでないが、語っている。
驚くのは、この夫婦本当に一度も喧嘩したことがないという。
妻が「落ち込まないんです。マスコミに執拗に追いかけられようが、旦那が暇で家にいようが、動じない。変化しないんです。」だからだろうか。
キャビンのCMに起用させた時に、国会で問題になったというのも驚いた。
「三浦友和のようなアイドルをタバコのCMに起用しているが、青少年に悪影響を及ぼすとは考えないのか」
「三浦友和は現在30歳で、結婚もしておりまして、アイドルではございません」
そこまで影響力のあるアイドル的存在だったとは知らなかった。
旅行や家族のイベントを「家族サービス」と言ってしまうお父さんっていますよね?
妻や家族と一緒に自分も何かをするんです。
これは「サービス」ではありません。
自分も楽しいからやるんです。
サービスというのは旅行会社が客に対して行う行為です。
これは女としてはグッとくるセリフだが、世のお父様方を敵に回してないか。
百恵ちゃん世代ではないので、あまり思い入れはないのだが、1時間ほどで気軽に読める本だった。
この二人は、仮面夫婦ではなさそうだなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿
閲覧ありがとうございます。コメントしてくださったらうれしいです。