有元 裕美子著
東洋経済新報社
近年スピリチュアル関連ビジネスが急成長しているという。
ココで言うスピリチュアルとは、お賽銭・祈祷などのむかしからあるものから、最近台頭してきたケータイでの占いゲーム、名前を聞いたことがあっても内容はよくわからないホメオパシー・オーラソーマ・イヤシロチなどの市場を、客観的な調査データを軸に読み解いていく。
最初は、よくある霊感商法の騙しのテクニックか何かの本と思い読み始めました。
そしたら全然違った。
お堅いまじめな、データを基にした本当に市場の研究の本でした。
胡散臭い一つ一つの商法の真偽の程には全く言及せず、それらを利用する人を統計データをもとに分析している。
私自身も、お正月には初詣に行き、お賽銭を入れる、受験や、試合などの時は、神様にお祈りしたり、お守りに頼ったりする。
でも、神様って何の神様?深くも考えずにお祈りしてた。
旅行に行って、寺院があれば、それが何の宗教かもよく知らないまま観光したり、お祈りしたりしていた。
それが、平均的な日本人なのかも。
占いも、テレビや雑誌で見て喜んだり、ちょっと悲しんだりするけれど一瞬のことでそんなのすぐ忘れる。
でも、本当に深刻な悩みがあったら?だれにも相談できず1人悶々と悩んでいたら?
そんな時、この石を身につけたら解決するなんて言われたら飛びついちゃうでしょう。
本書では、一部のヘビーユーザーが、いくつも買っていると統計が出ている言う。また、若者のほうが抵抗なく買っているという。ということは、これから先もっと拡大する市場なのかもしれない。
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