理想の上司No.1 ⁉ 隠蔽捜査シリーズ第6弾。
警察官僚・竜崎が官僚らしからぬ魅力を発揮する隠蔽捜査シリーズの第6弾。
警視長・竜崎伸也。
原理・原則に則り、合理的が一番との信念を持つ。
人付き合いが苦手だが、なぜか皆に慕われている。
竜崎と周りとのやり取りが、ちぐはぐで面白い。
……
いくら言葉を連ねても、竜崎の魅力は読んだ人にしかわからないので、もうこれ以上は控えよう。
そんな竜崎が署長を務める大森署で「ストーカー対策チーム」が編成された。
その矢先、ストーカーの相談に来ていた女性が誘拐・略奪されたとの一報が飛び込んできた。
そして、相変わらずマイペースの竜崎がいつも通り収める話で、もう水戸黄門のようなマンネリと化している。
偉大なるマンネリである。
大好きなシリーズなので、このままマンネリを続けて欲しい。
いや、周りが何を言おうと竜崎はマンネリを続けるに違いないのだが。
※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~※~
前に「隠蔽捜査」のテレビドラマを観たことがあった。
やはり竜崎の魅力を映像で表現するのは難しいようで、伝えきれてないと感じた。
ただ、小説とは違うドラマの世界だと割りきって、それなりに楽しめた。
ドラマ以降初めてこのシリーズを読んだのだが、どうにもドラマの役者さんがちらついて困ってしまった。
変わり者の刑事・戸高の安田顕さんはイメージ通り、竜崎の幼なじみ・伊丹刑事部部長の古田新太さんはそれなりに横暴な感じが出ていたのだが、主人公の竜崎が杉本哲太さんというのはイメージと全く違ったのだ。
杉本哲太さんと言えば私の中では「あまちゃん」の大吉さん。
「あまちゃん」には古田新太さんも出演していたので、読書中、あまちゃんのイメージが溢れてきて困ってしまった。
好きなシリーズがドラマ化されるのは嬉しいが、弊害もあるのだなと感じた。
2016年11月25日金曜日
W/F ダブル・ファンタジー
ダブル不倫・ときどきつまみ食い。物議を醸した恋愛小説。
発売当初物議を醸したこの本を、この時期に急いで読んだのにはワケがある。
週刊文春で、続編の連載が始まったのだ。
この「ダブル・ファンタジー」が連載されていたときにも文春は読んでいたが、スルーしたのが今となっては悔やまれる。
いつだったか、ある週刊誌(どの週刊誌かわからない)で連載されていた村山さんの「なんちゃら」という小説に(題名も思い出せない)はまったことがあった。
その小説の中の一人がホントにいい男で、アウトローな雰囲気を醸し出したイケメン(想像)だったのだ。
連載が終わってしまって、どんなに嘆いたか!
ストーリー展開しなくていいから、イケメン描写だけでも永久に続けて欲しかったくらいだ。
それから村山さんに興味を持ち、今回の連載を読もうと思ったのだが、私はどうにも続きや続編から読むことに抵抗があり、だから色んな事をすっ飛ばしてでも本書を読もうと思ったのだ。
主人公は35歳の脚本家・奈津。
性的欲求が強い奈津は、既婚者ながら様々な男性と恋愛を重ねていく。大御所の脚本家や、学生時代の先輩とのダブル不倫。
そしてお坊さんや俳優、挙げ句の果ては出張ホストまでつまみ食いしていくという物語である。
簡単にいうとたったそれだけの恋愛話を494ページにまで膨らませ、一気に読ませるのだからすごい。
丁寧な心情描写と独特のキレイな表現はとても新鮮に感じた。
中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・島清恋愛文学賞のトリプル受賞作でもある。
でも、共感する部分はいくつかあったものの、残念ながらいまいち話に乗れなかったのである。
せっかくいい男とくっついたのに、他の男にいってしまうなんて。
結局、奈津はどんな男だろうと飽きて別れてしまうんじゃないの。
そう考えて、冷めた目で奈津を見てしまったのだ。
男女の関係は、ジェットコースターのような激しいものよりも、穏やかで安らげる方がいいと私が考えるのは、恋愛戦線から離脱して久しいからなのかもしれない。
ベタな甘い恋愛ものは好きなんだけどな。
インタビューでご自身も「欲求が強く、淫乱だと思っていた」とおっしゃる村山由佳さんは、現在52歳。
40歳過ぎてからタトゥーを3箇所に入れたりと、まだまだ現役感ムンムンで、2度の離婚を経て現在新たなパートナーと同居中なんだそう。
そんな村山さんが「行き止まりのない性愛を描き尽くす」という続編は、「ダブル・ファンタジー」から9年後。43歳になった主人公・奈津の恋愛が再び始まるのだ。
今は、「体以上に心が満ち足りている」という村山さん。
円熟した大人の関係を築くのか、それともまたまた激しい欲望の渦に巻き込まれるのだろうか。
※裏表紙を見てびっくり‼
ヘアヌードだったのです。
これではカバーなしで読めません。
※本書が「ダブル・ファンタジー」、続編の題名は「ミルク・アンド・ハニー」。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコだったんですね。
発売当初物議を醸したこの本を、この時期に急いで読んだのにはワケがある。
週刊文春で、続編の連載が始まったのだ。
この「ダブル・ファンタジー」が連載されていたときにも文春は読んでいたが、スルーしたのが今となっては悔やまれる。
いつだったか、ある週刊誌(どの週刊誌かわからない)で連載されていた村山さんの「なんちゃら」という小説に(題名も思い出せない)はまったことがあった。
その小説の中の一人がホントにいい男で、アウトローな雰囲気を醸し出したイケメン(想像)だったのだ。
連載が終わってしまって、どんなに嘆いたか!
ストーリー展開しなくていいから、イケメン描写だけでも永久に続けて欲しかったくらいだ。
それから村山さんに興味を持ち、今回の連載を読もうと思ったのだが、私はどうにも続きや続編から読むことに抵抗があり、だから色んな事をすっ飛ばしてでも本書を読もうと思ったのだ。
主人公は35歳の脚本家・奈津。
性的欲求が強い奈津は、既婚者ながら様々な男性と恋愛を重ねていく。大御所の脚本家や、学生時代の先輩とのダブル不倫。
そしてお坊さんや俳優、挙げ句の果ては出張ホストまでつまみ食いしていくという物語である。
簡単にいうとたったそれだけの恋愛話を494ページにまで膨らませ、一気に読ませるのだからすごい。
丁寧な心情描写と独特のキレイな表現はとても新鮮に感じた。
中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・島清恋愛文学賞のトリプル受賞作でもある。
でも、共感する部分はいくつかあったものの、残念ながらいまいち話に乗れなかったのである。
せっかくいい男とくっついたのに、他の男にいってしまうなんて。
結局、奈津はどんな男だろうと飽きて別れてしまうんじゃないの。
そう考えて、冷めた目で奈津を見てしまったのだ。
男女の関係は、ジェットコースターのような激しいものよりも、穏やかで安らげる方がいいと私が考えるのは、恋愛戦線から離脱して久しいからなのかもしれない。
ベタな甘い恋愛ものは好きなんだけどな。
インタビューでご自身も「欲求が強く、淫乱だと思っていた」とおっしゃる村山由佳さんは、現在52歳。
40歳過ぎてからタトゥーを3箇所に入れたりと、まだまだ現役感ムンムンで、2度の離婚を経て現在新たなパートナーと同居中なんだそう。
そんな村山さんが「行き止まりのない性愛を描き尽くす」という続編は、「ダブル・ファンタジー」から9年後。43歳になった主人公・奈津の恋愛が再び始まるのだ。
今は、「体以上に心が満ち足りている」という村山さん。
円熟した大人の関係を築くのか、それともまたまた激しい欲望の渦に巻き込まれるのだろうか。
※裏表紙を見てびっくり‼
ヘアヌードだったのです。
これではカバーなしで読めません。
※本書が「ダブル・ファンタジー」、続編の題名は「ミルク・アンド・ハニー」。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコだったんですね。
2016年11月14日月曜日
飛田をめざす者: 「爆買い」襲来と一〇〇年の計
耳年増になってどうするんだろう!現場復帰した著書の飛田シリーズ第3弾。
杉坂圭介著
徳間書店
※飛田新地とは、大阪市西成区にある料亭という名の「ちょんの間」が160軒ほど集まる一帯を指す。
料亭では、ホステスさんと客が偶然にも恋愛関係になって遊ぶという、なんとも都合のいいシステム。
料金は飲食代という名目で、15分11000円~。
「飛田で生きる」や「飛田の子」で料亭経営者・スカウトマンとして、飛田を見つめてきた著書の飛田シリーズ第3弾である。
女の子のスカウトマンをしていた著書は、仕事に行き詰まりを感じ実家に戻っていたが、誘われて今度は共同管理者として再び飛田に戻ってきた。
国際化の波が飛田新地にも波及し、著書はインバウンドを取り込むべく奮闘する。
スマホの翻訳機能を使いながら交渉したり、元CAの「女の子」を雇い入れ、徐々に外国人客を増やしていく。
最近は中国人観光客のツアーにも組み込まれ、ハルカス・通天閣に行ったあと、女性は免税店、男性は飛田というコースがあるという。
禁止の写真撮影をしたり、女の子に対する乱暴などトラブルも増えてるらしいが。
「なんでこんなところで働いてるの?」
「真面目な子は、こんな仕事したらだめだ。」
「趣味と実益を兼ねてるんじゃないの?」
女の子に対し、終わったあとにそんなことを言う客も多いのだそう。
著書は、「お世話になっておきながら感謝せず、その仕事を否定し、アホな上から目線で説教を始める男の不愉快な言葉に、女の子たちは傷ついている」という。
男性客は、そんな野暮なこと言わずにとっとと終わらせて(早いのが一番喜ばれる)、「いい人でよかった」と思わせるようにしたら一生懸命サービスしてくれるというから、参考にしてみたらどうだろう。
女の子が稼ぐコツは、
・微笑むこと、姿勢をよくすること、大きい声を出すこと。
・自信をもって、全身でお客様に笑顔を振り向ける。
・技術よりも客の心をつかめ。
ふむふむ。
なるほど。
って、無駄に耳年増になってしまうが、いつか役に立つだろうか。
飛田新地のことを知らなかった頃が懐かしい。
あの頃は、
そんなところがあるのか!
違法じゃないのか!
男はそんなんで満足するのか!
と初めて知る実態に驚いてばかりだった。
今は、読みやすい文章に惹きつけられ、サクサクと読み進めてしまったが、これでいいのだろうかと暗澹たる思いが残るのである。
それにしても、男は全て含めて15分で本当に満足するのだろうか?
虚しさだけが残る気がするのは私が女だからなのか?
いくら読んでもそこだけは全く理解できないのである。
そういうところに通う男性は、そこら辺のおばちゃんたちにご奉仕して、あんなところやこんなところを舐めまわすことができるのか、一度想像してみて欲しい。
※本書で驚いたこと
・杖をついたおばあさんの「女の子」がいまだに現役で、根強い固定客がついている。
・飛田新地は生活圏内から隔離された場所にあるが、松島新地(大阪市西区)は街中に溶け込んでいて、お店とお店の間に普通の家やマンションが建っているという。
獲物を狙う女の子が微笑む店の前を、学校帰りの小学生や買い物中の主婦、そして品定めするギラギラ男性が通るカオス‼
杉坂圭介著
徳間書店
※飛田新地とは、大阪市西成区にある料亭という名の「ちょんの間」が160軒ほど集まる一帯を指す。
料亭では、ホステスさんと客が偶然にも恋愛関係になって遊ぶという、なんとも都合のいいシステム。
料金は飲食代という名目で、15分11000円~。
「飛田で生きる」や「飛田の子」で料亭経営者・スカウトマンとして、飛田を見つめてきた著書の飛田シリーズ第3弾である。
女の子のスカウトマンをしていた著書は、仕事に行き詰まりを感じ実家に戻っていたが、誘われて今度は共同管理者として再び飛田に戻ってきた。
国際化の波が飛田新地にも波及し、著書はインバウンドを取り込むべく奮闘する。
スマホの翻訳機能を使いながら交渉したり、元CAの「女の子」を雇い入れ、徐々に外国人客を増やしていく。
最近は中国人観光客のツアーにも組み込まれ、ハルカス・通天閣に行ったあと、女性は免税店、男性は飛田というコースがあるという。
禁止の写真撮影をしたり、女の子に対する乱暴などトラブルも増えてるらしいが。
「なんでこんなところで働いてるの?」
「真面目な子は、こんな仕事したらだめだ。」
「趣味と実益を兼ねてるんじゃないの?」
女の子に対し、終わったあとにそんなことを言う客も多いのだそう。
著書は、「お世話になっておきながら感謝せず、その仕事を否定し、アホな上から目線で説教を始める男の不愉快な言葉に、女の子たちは傷ついている」という。
男性客は、そんな野暮なこと言わずにとっとと終わらせて(早いのが一番喜ばれる)、「いい人でよかった」と思わせるようにしたら一生懸命サービスしてくれるというから、参考にしてみたらどうだろう。
女の子が稼ぐコツは、
・微笑むこと、姿勢をよくすること、大きい声を出すこと。
・自信をもって、全身でお客様に笑顔を振り向ける。
・技術よりも客の心をつかめ。
ふむふむ。
なるほど。
って、無駄に耳年増になってしまうが、いつか役に立つだろうか。
飛田新地のことを知らなかった頃が懐かしい。
あの頃は、
そんなところがあるのか!
違法じゃないのか!
男はそんなんで満足するのか!
と初めて知る実態に驚いてばかりだった。
今は、読みやすい文章に惹きつけられ、サクサクと読み進めてしまったが、これでいいのだろうかと暗澹たる思いが残るのである。
それにしても、男は全て含めて15分で本当に満足するのだろうか?
虚しさだけが残る気がするのは私が女だからなのか?
いくら読んでもそこだけは全く理解できないのである。
そういうところに通う男性は、そこら辺のおばちゃんたちにご奉仕して、あんなところやこんなところを舐めまわすことができるのか、一度想像してみて欲しい。
※本書で驚いたこと
・杖をついたおばあさんの「女の子」がいまだに現役で、根強い固定客がついている。
・飛田新地は生活圏内から隔離された場所にあるが、松島新地(大阪市西区)は街中に溶け込んでいて、お店とお店の間に普通の家やマンションが建っているという。
獲物を狙う女の子が微笑む店の前を、学校帰りの小学生や買い物中の主婦、そして品定めするギラギラ男性が通るカオス‼
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