2011年6月11日土曜日

月と陽炎

月と陽炎
三咲 光郎著  
早川書房




二人を切り刻み、魔王にささげた13歳の少年康平。
彼を更生させるためチーム康平が立ち上がる。
十数年後、更生の最終段階にある康平は、街で静かに暮らしていた。
しかし、康平の意志とは関係なく、事件が起き、犯罪に巻き込まれていく。


最初、残虐事件の犯人と更生という重い社会派小説かと思ったが、どうやらちょっと違う。
民営軍とか現実離れしたのが出てくると、戦闘マニアっぽくなってしまう。

ただ、真の更生ってあるのだろうか?
また、真に更生したとして、被害者家族は癒されるのだろうか?
難しく重いテーマですね。

2011年6月5日日曜日

佳代のキッチン


佳代のキッチン
原 宏一著
祥伝社




理由もわからず突然いなくなった両親の行方を追い、お客さんが持ってくる食材で料理を作る、移動調理屋を始めた佳代。

軽のワンボックスで両親ゆかりの地を巡りながらのいろいろな人と関わっていく。
最後は両親に会えるのか?


こんなお店が近くにあったらいいなぁ、出てくる料理ぜひ食べてみたいと思わせるお話。
賄いカレー・ラスタ麺・魚介めし。
食べてみたい!作ってみたい!

でも、どんな理由があるにせよ、子供たちを置いて両親が出て行ってはいけません。

2011年6月1日水曜日

隻眼の少女


隻眼の少女
麻耶雄嵩著
文藝春秋




傷ついた大学生の静馬は、自殺するつもりで温泉宿を訪れて、、首切り殺人事件に遭遇する。犯人と疑われた静馬を、居合わせた水干姿の隻眼の少女探偵みかげが見事な推理で救う。しかし、その後も次々と事件が起きる。
みかげのお陰で解決したと思われた事件が、18年の時を経て再び動き出す。


ひなびた村の旧家の一族、古文書の存在、ふらりと現れた探偵といえば横溝正史。現代の横溝作品のよう。
最後は、びっくりの結末。素直に面白かった。
高校は通ってないの?とか疑問はあったけど。

横溝度:★★★★
どんでん返し度:★★★★
残酷度:★★